『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』 要点まとめ・感想
今回は、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』という本を読んでみました。
こちらの本は「HRアワード2018」で最優秀賞を受賞し、ビジネス書大賞2018で準優秀賞を受賞しており、ご存知の方も多いかと思います。
筆者の山口周さんは、慶應大学の文学部哲学科を卒業し、同大学の美学美術史学専攻修士課程を修了しており、芸術的な学歴を持ちながら、卒業後は電通やボストンコンサルティンググループなどでビジネスマンとしても活躍されています。
英国のロイヤルカレッジオブアートという修士号、博士号を授与できる世界で唯一の大学院では最近グローバル企業の幹部トレーニングが盛んに行われているようです。このように現在、ビジネスの世界では「アート」の力が非常に大切にされています。
一見、ビジネスとアート何も関係のないようですが、アートを学ぶことはビジネスにとって非常に有意義であり、その理由を本書では様々な根拠と共に説明がなされています。
本書ではビジネスに「美意識」が必要な根拠として3つあげられています。
1 論理的・理性的な情報処理スキルの限界が露 呈しつつある。
2 世界中の市場が「自己実現的消費」へと向かいつつある。
3 システムの変化にルールの制定が追いつかない状況が発生している。
それぞれの根拠は大変説得力があり、「美意識」の必要性を感じさせられました。
また、本書には「美意識」の高め方も書いてあり、私も美術や哲学、和歌などを学んでみようと思いました。
非常に有意義な内容になっていますが、大変読みやすく、比較的短時間で読むことができると思います。
ぜひ読んでみてください!