「仕事は楽しいかね?」感想・要点まとめ

仕事は楽しいかね?」という本を読んでみました!

 

この本は仕事へのやりがいを見いだせていない主人公の元に実業家のマックスという老人が現れ、ビジネスの本質について語るという内容の本です。物語として進んでいくのですが、学ぶべき点が非常に多く、自己啓発本として人気の本です。

 

この本を読んで一番ドキッとした言葉は

「人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。一つのくだらないことが何度も繰り返されていくのだよ。」

という言葉です。

世の中の仕事で楽しい仕事はあまりなく、つまらない仕事をずっとし続けている人が多いのではないでしょうか?そのような人生は楽しい人生という言はできないと思います。

自分もそんな人生を歩むのではないかとヒヤリとさせられました。

 

マックスは、本書の中で「仕事は楽しいかね?」と主人公に問いかけ、楽しく仕事をするためにどうしたら良いかという方法を話してくれます。

 

マックスの話を説明する前に、本書の中で何度も出てくる「ホーソーン効果」というものを説明したいと思います。

 

ホーソーン効果」とはある工場で行われた実験によって提唱されたものです。その工場で、照明の明るさが労働者の効率にどれほど影響を与えるのかというのを試してみました。

照明を段々と明るくしていくと労働効率は上昇して行きました。しかし、不思議なことに照明を暗くしたいった場合も労働効率は上昇し、最初と同じ明るさに戻したとしても労働効率は上昇したのです。

このことから「ホーソーン効果」は被験者の意識のあり方によって正しいリサーチができなくなる例として取り上げられることが多いです。しかし、マックスは「ホーソーン効果」によっ学ぶことはあらゆるものを変えて、さらにもう一度変えることが大切だと説いています。

 

人々は完璧を目指していますが、ライバルも完璧を目指しており、結局は平均にしかなることができないのです。

マックス曰く、変化し続けることで他にはない事業にすることができ、消費者も試したいと思ってくれるため売上が伸び続けるのです。

 

完璧が良いのではなく、明日は今日と違う自分になることが必要なのです。

 

このことは、以前読んだ『世界のエリートは、なぜ「美意識」を大切にするのか』という本と共通する点がありました。

 

そして、マックスはどのように自分がアイデアを出しているかについて教えてくれました。

 

3つのリストを作ることでアイデアを生み出すことができます。

まず、仕事上でやったミスを全部書き出すこと。

次に、問題点を書き出すこと。

最後に、仕事に関してやっている全てのことをリストアップすること。

 

3点を行うことで新しいアイデアを生み出すキッカケにすることができるそうです。

 

本書では興味深い例が数多く書かれていますが、もっとも有名なコカコーラの例を紹介します。

コカコーラは現在、もっとも人気な清涼飲料水の一つですが、それは一つの薬局から生まれました。

ある日、薬局の店主が店の奥にある部屋に入ると従業員二人が、店主が開発したシロップ状の頭痛薬を水で割って飲んでいたのです。

普通なら従業員をクビにするところですが、店主はソーダで割ったらもっと美味しくなるのではないかと考え、コカコーラと名付けて店で売り出すことにしたのです。

これがコカコーラの誕生です。

このことは偶然ではありますが、普段から店主が新しい薬の開発に取り組んでおり、変化を求めていたからこそビジネスのキッカケを掴むことができたのです。

 

常に新しいことに挑戦し、視野を広げ続けることが大切なのですね。

 

比較的ページ数も少ないのですが、学ぶべきことは非常に多いです。

ぜひ読んでみてください!